再生医療相談室


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 掲載日2010/06/09 分類:全般・その他
Q :不妊症 (ID=20100510214355124)
[内容] 443の不妊症を投稿したものです。
精子自体が作れることはわかりました。
ありがとうございました。
染色体異常は無いらしく・・
どうして精子を作る細胞が無いのかは分かりません。
精子自体ではなく、元々睾丸内にあるはずの『精子を作る細胞』を作って睾丸へ移植することは可能ですか?

質問項目タイトル 不妊症
質問項目 (内容) 精子自体ではなく、元々睾丸内にあるはずの『精子を作る細胞』を作って睾丸へ移植することは可能ですか?。



A:回答項目 (内容)  ご相談のような方法はあり得る治療法のように思われますが、「医の倫理」から見ると非常に難しい内容を含んでおりますので、「医の倫理」に詳しい研究者の意見も伺いました。結論的には、現状では容認されないであろう、とお応えするしかありません。
 本年の5月20日に文部科学賞から「ヒトiPS細胞又はヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を行う研究に関する指針」が交付され即日施行されました(原文は http://www.lifescience.mext.go.jp/bioethics/hito_es.html にあります)。これによりますと、一定の条件を満たせば、研究目的でiPS細胞から生殖細胞を作製することはできますが、「作成された生殖細胞を用いてヒト胚を作成しないこと。」という禁止事項があります。なお、ここで言う「生殖細胞」はご相談にある『精子を作る細胞』も含みます。
 ES細胞やiPS細胞を生殖細胞に分化させる研究は、究極的には不妊症の治療を目的としていることを否定はしませんが、まだまだ始まったばかりで、実際にどこまで可能なのかは未知数です。将来、これが技術的に可能となり、有効性と安全性が十分確立した段階で、倫理的、社会的な条件を満たせば、ご相談のような治療が可能となるかも知れませんが、それまでには多くの研究と、倫理的・社会的な議論や条件整備が十分に行われることが必要と思われます。



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