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再生医療用語集

3T3-L1細胞の脂肪様細胞への分化

この写真は3T3-L1細胞の培地中にIBMX(イソブチルメチルキサンチン)、インスリン、DEX(デキサメタゾン)を添加して、脂肪様細胞へと分化させたもので、一次抗体(特定の部位に結合する抗体)、標識二次抗体(一次抗体に結合して蛍光発色する)及び油溶性蛍光色素などを用いて形態を蛍光顕微鏡写真としたものです。

また,分化時に脂肪様細胞への分化を阻害する薬剤を添加していますので全ての細胞が緑色の油滴を内包する細胞へとは分化していません。青い色は細胞の核を示しています。赤い色は、分化時に脂肪酸代謝(生合成)の最初の段階である1価不飽和脂肪酸の合成を行うステアリル-CoA不飽和化酵素(stearoyl-CoA desaturase;SCD1)が誘導されたことをを示しています。この酵素はメタボリックシンドロームの発症に関わっていると考えられています。


画像の左に追加されている「あまびえ」は京都大学附属図書館デジタルアーカイブ『肥後国海中の怪』から使用させていただきました。アマビエ(歴史的仮名遣:アマビヱ)は、日本に伝わる半人半魚の妖怪。光輝く姿で海中から現れ、豊作や疫病などの予言をすると伝えられている。「疫病が流行した際には私の姿を描いた絵を人々に見せよ」と言ったという古い伝承がある。(アマビエの説明はウィキペディアのアマビエから引用させていただきました)


右下の頭が2つある不思議な鳥(ヨゲンノトリ)の絵は,安政5(1858)年、市川村(いちがわむら、旧八幡村、現山梨市)の名主、喜左衛門が記した「暴瀉病流行日記(ぼうしゃびょうりゅうこうにっき)」の8月初頭の記事に描かれています。安政5(1858)年、長崎で発生したコレラが流行し、7月には江戸に到達し、同月後半、甲斐国でも感染が拡大していた背景があります。その説明文には、去年の12月に加賀国(現在の石川県)に現れて言うことには、「来年の8月・9月のころに難が起こる。それについて、我らの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることができるであろう(一部省略)」とある。この鳥は熊野七社大権現のすぐれた武徳をあらわす烏であると言われている。(ヨゲンノトリについては山梨県立博物館から引用しました)

(adipocyte)