NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.61


専門分野: 心臓・血管

Q: 心臓弁の再生について

 はじめまして。34歳女性です。昨年急性感染性心内膜炎で入院し現在は菌の方もなくなり、手術するかしないかで悩んでいるところです。心臓弁が破壊され逆流がおきているそうです。今のところは弁形成手術をするようすすめられています。一度破壊された弁は修復不可能といわれたのですが 再生医療という治療があることを知り大変興味をもっております。逆流の箇所も弁の端のほうなので難しい手術ではないと言われましたが、不安はつきません。私のような場合では再生医療は可能なのでしょうか?見てもらえる病院等ありましたら詳しく是非教えていただきたく投稿致しました。宜しく御願い致します。

掲載日: 2006.8.30

A:

 2000年5月に東京女子医科大学で、生体吸収材料に自分の細胞を播いて増殖させた「ティッシュエンジニアリング移植弁」を、倫理委員会承認のもと、4歳の小児に移植し、良好な成績をあげているとの報告があります。しかし、この移植手術を施された弁は、肺動脈弁でかかる血圧は比較的低い弁といえます。東京女子医科大学の研究者も、大動脈弁など強い血圧がかかる弁では耐えられない可能性を指摘していますし、臨床例も小児ですので、ご質問の方のご希望にそえるかどうかわかりませんが、弁手術の件もありますので、一度と東京女子医科大学に受診されてはいかがでしょうか。
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