NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.63


専門分野: 脳・神経・脊髄

Q: オます。奇跡を信じて・・・

 2/19、友達が突然倒れ緊急手術をする事となり、脳腫瘍が2つ出来ています、と診断されました。手術の最中、低血圧だったため血圧が低下し 「完全に腫瘍を取り除く事が不可能でした。骨髄のすぐ近くまで腫瘍が広がっていて、血圧も低下しているので、一旦手術を途中で切上げました。」と言われました。術後、意識が回復しないまま「脳が腫れている状態です。再度手術は、脳の腫れが引くまで出来ない、再度手術をしても、脳の半分は摘出する事になる。」と言うので、脳の腫れを待ちながら、術後の精密な検査結果を待っていました。2日経ったが、やはり意識回復しない。やっと検査結果がでて「脳の腫れも引かないし、悪性な脳腫瘍でした。腫瘍の場所も悪い、脳が回復する見込みが無いので、手術は不可能です。」と先刻されました。 「まだ様態が不安定な状態だから、血圧が急変した時に、脳まで血液がいくように、血圧を上げるようにと薬を使っています。それは心臓に負担がかかり、これからの事と治療の方向を考えて、脳を生かすのか、心臓を生かすのか、どちらを選択しますか?余命2週間です。」 と言われました。心臓も脳も!生かしたい!!2週間って何???どんな診断で2週間!? 納得できる訳がない!ここで無理なら他の病院で回復の希望を!まだ23歳、体力もある、負けたらアカン!!!と思ったので、情報を集めカルテと共に診察してもらいました。だけど「いまある腫瘍は取り除く事は可能ですが、腫瘍の大きさが大きいので脳の半分は無くなるものと思って下さい。悪性な腫瘍なため、目に見えない場所に転移していたり、また腫瘍ができたりする可能性大です。いま手術をしたから、といって意識回復も言語回復とかも、希望はありません。本人が辛い思いをするだけでは? このまま心臓に負担をかけないよう、心臓を生かす治療で少しでも長く、延命治療を・・・」と診断されました。
延命治療・・・それでも余命は短い。どんな選択をしても命の繋ぎようが無い。脳の病気は、脳から変えないと駄目だ。 と言うなら、脳を変えてでも生きて欲しい!!ただ一途に、なにか望みは無いか・・希望を・・・ と思い、書き込みしました。 脳移植って、どう思いますか? 脳の再生は無理なんですか? 医療の事は、詳しくないので少しでも回復を目指した治療があれば・・・教えて下さい。あまり時間が無いために、解りにくい文かも知れないですが、宜しくお願い致します。奇跡を信じて・・・

掲載日: 2005.6.14

A:

 お返事たいへん遅くなり申し訳ありませんでした。ご事情お察しします。現在の再生医学はパーキンソン病、ハンチントン病、脳梗塞や脊髄損傷などが対象疾患として研究されています。脳という臓器は神経細胞の集積、あるいはネットワークとお考えください。したがって、神経のネットワークを再構築し、生理的、解剖学的な脳の再生となると、実現化にはもう少し時間がかかるように思います。今回のように手術による脳の欠損が大きいと、現在の再生医学の技術を駆使して不可能だと思います。また、脳移植も誰の脳を移植すればよいのでしょう。いずれにしましても、残念ながら、現在の医療の限界かと思われます。再生医療に関する研究は日進月歩ですから、今後このような患者様にも希望を持っていただける日が来ると信じています。
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