NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.108


専門分野: 骨・軟骨

Q: ペルテスから股関節大腿骨頭骨肥大

 私、32歳で左右ペルテス病経験者です。最近になり左股関節に痛みが生じ、レントゲンを撮影しました。結果、左股関節の頭骨がどんどん大きくなり、骨盤と頭骨が接触し擦れていて、レントゲンではその部分が白く写っていました。骨本来の柔軟性を失い、堅くなり、もろくなるとの説明でした。まだ32歳なので骨はまだ骨格を作りつつあり、年が経てば(老いてくれば)骨の成長も止まるので頭骨肥大のスピードも遅くなるのでは。あとは人工関節にするしかないとの事でしたが、耐久年数があり、まだ若いので何度も交換しなければならない、脱臼などの症状もあるとデメリットも教わりました。13歳でペルテスになり頭骨を回転させ、壊死した部分の自然治癒を試みましたが13歳発症とペルテスには遅い発症だったせいもあり完治には至りませんでした。屈折も90度しか曲がらず股関節の動く範囲も限られています。このまま頭骨肥大は進行するのでしょうか?骨盤に納まり切らなくなり、やがては90度の屈折も出来なくなるのでしょうか?人工関節ではなく、肥大した自分の頭骨を球状に削って小さく(丁度良い大きさ)したりなど出来ないものなのでしょうか?

掲載日: 2005.6.14

A:

 32歳であれば骨頭はこれ以上肥大しません。しかしながら、大きな骨頭の場合は年とともに変形性股関節症に進行する恐れがあります。そこで、常日頃から肥満に注意し、立ち仕事は避けて出来るだけ現在の関節を長持ちさせて、どうしても疼痛が強くなって耐えられなければ、50歳を過ぎてから人工関節をやってもらうべきだと思います。
NPO会員様募集中
再生医療相談室トップに戻ります
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright (C) NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.