NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.388


専門分野: 脳・神経・脊髄

Q: RSD及び末梢神経損傷後の痛みの治療

 脳性麻痺のため、膝屈曲変性及び膝蓋骨高位に対するハムストリングの延長及び膝外腱縫縮術を受けた直後から、両下肢、足低部に、激痛、むくみ、感覚過敏が24時間つづき、RSDと診断されました。
神経圧迫or損傷、切断が考えられます。
神経再生医療で、痛みはとれますか?
どこで、治療が受けれますか?

掲載日: 2009.9.7

A:

 sympathetic dystrophy、日本語で「反射性交感神経性ジストロフィー」)を発症されたとのこと、心からお見舞い申し上げます。
RSDは、未だにその病態が十分に把握されているとは言いがたい、なかなか難しい疾患ですが、怪我や手術創などの痛み刺激とこれを感じる知覚神経、血流・発汗などを調節する交感神経などの働きが複雑に影響し合って生じるものと考えられています。従って、御相談にあるように「神経圧迫or損傷、切断」だけが原因とは限りませんので、切れた神経をつなぐような局所的な神経再生医療で治療できる可能性は低いと思われます(ただし、明らかに神経の切断が原因で起こる痛み、いわゆる「カウザルギー」はこの適応があります)。
以下の事は再生医療から離れてしまいますが、RSDの治療には、鎮痛剤や麻酔薬など各種の薬剤の他、ブロックや理学療法など色々な治療法が試みられ、人によって病態が異なるために、有効な治療法も異なると考えられています。RSDの治療経験が豊富な医療機関で。十分な治療を受けられるのがよろしいかと存じます。
NPO会員様募集中
再生医療相談室トップに戻ります
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright (C) NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.