NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.400


専門分野: その他

Q: 爪、鼓膜、歯、水晶体 の再生

 爪の再生について;以前、怪我をしてその後 白癬菌が生えてきてなおりません。汚いところを触るとばい菌がついて化膿してしまいます。その為に行動力が制限されてしまいます。再生医療できれいな爪が生えてきたらいいのにな と思います。やっているところはありませんでしょうか?
鼓膜の再生について;老人性に張りを失った鼓膜の変わりに再生することはできませんでしょうか?
歯の再生について;歯を再生することはできませんでしょか?
水晶体の再生について;老人性に弾力を失った水晶体を再生 あるいは、白内障で摘出したかわりの水晶体を再生することはできませんでしょうか?

掲載日: 2009.12.6

A:

 四つの部位の再生医療について簡潔にお応え致します。
まず、爪の再生ですが、これは今のところあまり研究されていません。ただし、爪白癬の治療は広く行われるようになっていますので、皮膚科などでご相談ください。白癬菌が退治できたら、奇麗な爪にもどるかも知れません。
鼓膜の再生ですが、従来からある鼓膜形成の手術に加えて、鼓膜再生療法も行われるようになっています。「老人性に張りを失った鼓膜」が治療の対象になるかどうかも含めて、耳鼻科でご相談ください。
歯の再生ですが、動物実験では歯を新しく作ることが可能になりつつあります。ただし、人間に応用するにはまだまだ研究が必要です。現状では、入れ歯や差し歯のほかに、インプラントによって歯ぐきに固定された人工の歯を作るのが一般的です。
水晶体の再生は、イモリでは自然に起こり、その機構が研究されています。人間では自然には起こりませんが、イモリなどでの再生機構が解明されれば、将来的には再生が可能になるかもしれません。ただし、現状では、白内障の手術等で使う人工の水晶体がかなり良い治療効果をあげていますので、それ以上に良いものができるようにするにはかなりの研究が必要と思われます。
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