NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.410


専門分野: 脳・神経・脊髄

Q: 感覚喪失の治療可能性について

 一昨年,睡眠障害や舌黒,偏頭痛,異様な寒気,腹痛,便秘などが3ヵ月ほど続き,気分障害と診断されました。
その後薬を飲みながら仕事をしましたが,最悪の状態に陥りました。
それまでの人生は,苦しいことも多かったけど,楽しかったです。今は何も感じられません。
食欲や睡眠を司っている脳の視床下部や,それに通じる神経細胞を再生させて,感覚を取り戻すことはできるでしょうか?
今すぐでなくても,医学が発展すれば,何か希望が見えますか?

掲載日: 2010.3.7

A:

 脳(中枢神経)の再生医療は、パーキンソン病や脊髄損傷のような疾患を対象とした研究が多いのですが、うつ症状など精神的な状態に対しても再生医療的なアプローチが研究されています。また、札幌医科大学の神経精神医学講座では、神経回路網の修復・再生に焦点を当てた診断と治療を研究しておられます( http://npsy.sapmed.jp/index.cgi?page=%B8%A6%B5%E6%B3%E8%C6%B0 )。このような研究は今のところ動物実験の段階ですが、将来的には臨床に応用される可能性も十分あると期待されます。医学が発展すれば、希望が見えてくると思っております。
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