NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.431


専門分野: 脳・神経・脊髄

Q: クモ膜下出血について

 最近、クモ膜下出血でたおれ、グレード5、意識レベル3で手術。その後、水頭症の手術、今月の中頃に胃ろうの手術予定。医師からは長期療養型の病院、施設を探してくださいと言われています。こんな状態でも再生医療は受けられるのでしょうか?

掲載日: 2010.8.1

A:

 重症のくも膜下出血では脳の神経細胞が損傷を受けて、機能が障害されます。軽い場合はほぼ元通りに戻るのですが、重い場合は意識も回復せず、そのまま死に至る場合もあります。中枢神経(脳と脊髄)の再生医療については、この相談室で今まで何度も紹介しましたが、パーキンソン病や急性期の脳梗塞などで細胞を用いた治療法(再生医療)が試みられているのを除けば、脳の神経を再生させるような治療法は未だに実現していません。したがいまして、この患者さんを治療できる再生医療は、残念ながら実現しておりません。ただし、世界中で多くの科学者がそのような再生医療の実現に向けて研究を行っております。実現するのが何時の事になるか、未来を予測することはできませんが、新しい治療法は必ず出てくると確信いたしております。
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