NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.615


専門分野:肺

間質性肺炎の再生臨床試験

最近、日東電工で肝硬変の再生可能な薬品の特許を公開しました公開番号:特開2015-71645 この中で間質性肺炎に関しても有効 との記述があります。臨床試験を行う医療機関が分かればお教えください。私の友人が現在突発性間質性肺炎を発症しておりKL-6の値が1000を超えている状態で、出来るだけ早期に再生医療の検体として応募したいとの事です。現在の医療では症状の進行を遅らせるしか方法が無いようです。 情報として:彼には1卵性双生児の兄弟がおり、そちらは発症しておりません。彼らは殆ど同じ環境で生活しています。


掲載日: 2018.03.24

A:

  ご相談の日東電工が関与する治療法は、文献(味呑憲二郎、新津洋司郎.HSP47 siRNAを用いた線維症治療薬の開発 〜ビタミンA修飾リポソームによる星細胞標的化DDS〜.Drug Delivery System 31(1): 62-70, 2016.)によると、米国、ブルガリアと我が国の北海道大学病院でphase 1b(患者を対象として投与量を決めるための治験)が行われているとされています。肝臓の他に肺など多くの臓器で線維症に有効である可能性が指摘されていますが、肝臓以外では未だ動物実験の段階で、作用機序を確認しつつある段階かと思われます。


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