NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.617


専門分野:脳・神経・脊髄

末梢神経障害

ご質問失礼します。
FDAの注意喚起にも記載があるのですが、当方ニューキノロン製剤における末梢神経障害と診断を受けました。末梢のみではなく体幹の鈍痛もひどい状態で、日常生活が難しくなりました。そこでご質問なのですが、例えば薬剤性末梢神経障害にも種類があると思うのですが、後根神経節における神経細胞自体に障害が起きた場合に再生医療というの可能になってくるのでしょうか。よろしくお願いします。


掲載日: 2018.03.24

A:

  脳と脊髄を含めて中枢神経系と総称しますが、その外にある神経細胞は末梢神経に分類されます。脊髄のすぐ脇にある後根神経節の神経細胞も末梢神経に属し、従来から、末梢神経は再生すると言われてきました(最近では中枢神経も再生すると考えられています)。ただ、この部位の神経細胞は未だ動物を使った研究の段階で、ヒトに対する再生医療の実現にはもう少し時間がかかるのではないかと思われます。後根神経節の細胞の再生についてネットでしらべてみたところ、中枢の神経細胞は損傷によってやがて死に至る一方で、「神経損傷に対して運動ニューロンや後根神経節の細胞は生存し再生する。」という記述がありました(木山博資、他.損傷神経生存・修復の分子メカニズム.蛋白質 核酸 酵素.45(8): 1309-1317, 2000.)。


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