NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.634


専門分野:脳・神経・脊髄

前頭側頭葉変性症

53歳の妻が1年ほど前に、前頭側頭葉変性症と 診断されました。正確の変化や身だしなみに気をつかわなくなる以外は困った変化はなく、 記憶もしっかりしています。しかしながら、進行性の病気のため、再生医療を自由診療において考えております。アドバイスよろしくお願いいたします。


掲載日: 2018.10.26

A:

前頭側頭葉変性症はいわゆる認知症の一種です。従来から認知症に使われていた薬剤は、病気の進行を抑えることが目標で、病気そのものを治療するものではありませんでした。現在でも、病気を治す治療法は見つかっていません。そんな中で、認知症に対する再生医療が注目を集めています。
 例えば、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構では、骨髄由来単核球による血管新生の再生医療を行った研究成果を元に、認知症治療への再生医療の応用に取り組んでいます(詳細は下のURLなどをご参照ください)。
>認知症への再生医療応用を伝える機構のページ
>同取り組みを伝えるYOMIURI ONLINEのページ

 同様の取り組みは、他の多くの研究機関でも研究されており、当NPOでも、筋萎縮性側索硬化症や慢性閉塞性肺疾患ともに、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病に対する自己脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療を応援しています。
>当NPO主催報告会の内容

 このように、今まで治療法がなかった認知症などの疾患に対する再生医療の試みが広がっており、近い将来、このような治療法が広く行われるようになることが期待されます。ただし、多数例の治療結果で有効性が証明された治療法にはなっていませんので、担当の医師とよくご相談頂いた上で、実際の治療内容を十分に検討、理解し、納得した上で治療に臨まれるよう、お願い致します。


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