NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.8


専門分野: 脳・神経・脊髄

Q: 腕神経叢引き抜き損傷の再生について

 今年6月上旬、事故により左腕神経叢引き抜き損傷(C5〜T1全型)となり左上肢の機能は殆ど「0」の状態です。脊髄損傷における研究は数多くWeb検索」にてヒットしますが、引き抜き損傷を検索すると殆ど見ることが出来ません。脊髄より引き抜かれているため局部的な脊髄損傷だと思うのですが…そこで質問なのですが、脊髄損傷と引き抜き損傷とは全くの別物なのでしょうか?あまり研究されていないのでしょうか?また研究がされているのなら現在どのような状況なのでしょうか?前記により将来的にはどの程度までのADLの回復が見込めるのでしょうか?なお現在の私の状態として7月下旬に筋皮神経へ神経肋間神経移行術を受けまして11月に筋電図検査を予定しております。肘関節屈曲が可能となった後医師より肩関節固定術を薦められています。 また質問で恐縮ですが肩関節固定術を元の肩に戻す事は可能なのでしょうか?一度に多くの質問をしてしまいましたが、何卒ご返信の程宜しくお願い致します。

掲載日: 2008.11.24

A:

 腕神経叢引き抜き損傷に対する治療は、現状のところご質問をいただいた患者さんが受けておられる治療法が最善のようです。神経の再生についてはさかんに研究はされていますが、今日の再生医療では引き抜かれた神経を再生することは出来ません。また、一旦固定した肩関節は現在の医学では再度人工関節等で動かすことは困難なようです。
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