NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.120


専門分野: 皮膚・毛髪

Q: 皮膚移植時の麻酔(高齢者)

 89歳男性がそけい部に熱傷(6%)、皮膚移植が必要です。一ヶ月前に、沸騰した湯が、そけい部にかかり、熱傷は、泌尿器から、臀部と大腿部の裏にまで及ぶため、現在、皮膚移植を試みています。4回くらいに分けて行うという事ですが、現在2回終了しました。高齢者とはいえ、健康なのですが、高齢のため局所麻酔を行っておりません。塗るタイプの麻酔をするだけで手術を行うため、手術中かなりの痛みを耐えなければならないそうです。高齢者になると、健康体でも、局所麻酔のリスクを考えると、行うべきではないのでしょうか。それから、自分の皮膚を移植する以外に、治す方法は無いのか教えていただけたらと思います。

掲載日: 2006.8.30

A:

 確かに培養皮膚は臨床応用されていますが、移植に関して最も良いのは自分自身の皮膚です。ご質問者の場合のように、熱傷部位が狭い範囲で、かつ自分自身に移植する皮膚があるのでしたら、現在受けておられる治療法で問題ないと思われます。麻酔に関しましては、専門の麻酔医がおこなっているのでしたら、最もいい方法だと思います。
NPO会員様募集中
再生医療相談室トップに戻ります
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright (C) NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.