NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.192


専門分野: 眼

Q: 網膜の再生について

 現在治療法のない難病「網膜色素変性症」を患っています。視神経は正常なので、網膜の再生に期待を寄せています。京都大学で研究が進んでいるようですが、人への臨床応用はいつ頃になりそうですか。教えてください。よろしくお願いいたします。

掲載日: 2008.11.24

A:

 まだいつごろという予測はできない状態です。
またどういう臨床応用を考えておられるかによって異なります。
先日放送されたアメリカでの胎児網膜細胞移植はまだ本当に移植の効果かどうか不明ですが、矯正視力0.03から0.1くらいに変化したようです。
胎児網膜細胞移植と同様の効果を得るための動物実験に5から10年。
1例目の臨床応用までにそれから2年、その後1年に数例ずつといったペースが考えられます。
初めの方は効果判定は難しく、安全性を確かめるものになると思います。
まだ予測はできませんので、治療開発を待つ間に、現在の視力を使っていかに生活を工夫するか、ロービジョンケアをしっかり受けて年月を有効に使ってください。
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