NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.458


専門分野: 心臓・血管

Q: 心筋再生医療について

 都内で心筋再生医療を視野の入れて治療している病院医師を探しています。
約15年前SLEを発症し合併症として拡張型心筋症(誤診の可能性あり)→虚血性心筋症で治療中です。
現在の病院主治医(***)と意志疎通がとれずなおかつ、治療方法など不信感を抱いています。
よろしくお願いします。

掲載日: 2011.3.12

A:

  現在我が国で行える心臓の再生医療は、手術を行って心筋シート等を用いて心筋を再生させる治療法と、骨髄由来などの幹細胞をカテーテルを通して冠動脈に注入する細胞療法の2種類です。前者は補助人工心臓を装着しているような重症の患者さんを対象に、東京女子医科大学の研究グループとの連携で大阪大学での臨床研究が行われているほか、京都府立医科大学でも心筋に直接幹細胞を注入する治療を実施し、千葉大学でも治験が計画されているようです(下記URL)。ただし、具体的な医療施設名については、申し訳ありませんがインターネット等で調べて頂きますようお願い致します。
http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/cardio/data/iryo/shinsei.html
 後者は、急性心筋梗塞時の検査等と併用して、心筋壊死範囲の縮小や血流改善による心機能維持をめざしたもので、京都府立医大等の施設で試みられています。
 これらの治療法はマスコミ等で大きく取り上げられることが多いですが、未だ症例数も少なく、必ずしも安定した効果が期待できる段階には至っていないものと考えられます。このような治療を受ける際には、臨床治験の登録を要する場合が多いと思われますが、その際には設定された条件に適合する必要があります。心臓疾患の再生医療に詳しい医師の診察を受けていただき、十分にご相談頂くことをお勧め致します。
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