NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.504


専門分野: 骨・軟骨

Q: 股関節の軟骨再生

 私は現在36歳男性です 17歳の時に化膿性股関節炎を患い治療で良くなりましたが軟骨が減ってしまいましたが現在まで何のふじゆうなく生活して居ました。しかし二年ほど前より股関節に違和感を抱き整形外科を受診した所 軟骨がかなり減っていて今は歩いたり動かしたりするだけで疼痛があり仕事は勿論日常生活動作も困難です。現在はセルコックスの内服と筋トレの対症療法です 医師からは人工関節しか方法がないが化膿性の疾患を過去に患っている事から人工関節を異物とみなし化膿するリスクを考えないといけないと言われています。現在は膝関節の軟骨再生治療はあるみたいですが股関節は適用ではないと広島大に問い合わせた時に言われました。
股関節の軟骨治療している所を知っていれば是非教えてください。

掲載日: 2013.4.14

A:

  ご相談の中にもあるとおり、膝関節では、比較的小範囲の軟骨損傷に対して自己再生軟骨の移植というような再生医療が試みられており、広島大学の越智教授はこの治療法の第一人者です。一方、股関節に対しては、類似の軟骨再生医療を行っている医療施設は(少なくとも我が国には)、今のところ、無いと思います。従って、保存的治療で対応できない場合は、病状に応じて骨切り術や人工関節置換術が考慮されることとなります。人工関節置換術は、以前は人工関節の耐用年数の心配から、たとえば60才以上でないと受けられないというような年齢制限がありましたが、最近では、医療技術の進歩や技術革新、過去の治療成績の蓄積などからより若い患者さんも受けていただけるようになっています。
 信頼できる医師と十分に相談されて、納得できる治療を受けていただきたいと思います。なお、余談ですが、「セルコックス」は「セレコックス」のことでしょうか?
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