NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.557


専門分野:脳

脳性麻痺(低酸素性虚血性脳症)

タイトルの理由によりてんかんな、もうすぐ2歳の息子は嚥下障害、四肢麻痺、てんかんなどがあります。
現在は療育センターにてPTや針などの治療を行っていますが、ずっと再生医療に希望をもって来ました。
しかし、結局のところSTAP細胞も無かった?ようですし、今後何かしらの治療法は出来るのでしょうか?
また、現在の最新の治療研究はどこまで進んでいるのか…。
また脳梗塞や脳出血に対する治験などは聞きますが、まだ小さい子供のうちの方が効果も期待できるはずなのに、後回しにされてしまっているのでしょうか?

掲載日: 2015.4.20

A:

脳神経細胞の再生は広く世界中で行われています。最近では、サンバイオという会社が、骨髄由来の細胞を使った脳神経細胞の再生で臨床研究を行っており、脳卒中の発症から長期間が経過しても申請細胞を再生できる可能性が見えてきました。このような治療法が一般に行われるようになれば、治療対象を他の疾患に拡げる臨床研究も格段にやりやすくなります。
 ただし、このような新しい治療法の産業化を目指す薬品会社としては、患者数が多く、大きな需要が見込める疾患から順番に対象疾患を選ぶ傾向があります。また、小児への応用となると、長期にわたる安全性など、成人以上に考慮しなければならない問題も出てきます。このような多岐にわたる問題を克服するには、広く一般社会の動きも関連してくると思われます。新しい治療法を待ち望んでおられる患者さんやそのご家族の方達と共に、私共もこのような再生医療を推進する一助となるべく努力を続けて参ります。
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