項 目 | 内 容 |
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専門分野 | 脳・神経・脊髄 |
質問タイトル | 中枢神経の治療 |
質問内容 |
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬であるレキソタンを長期(30年弱)服用し、常用量依存と離脱症状(頭痛、睡眠障害、頭鳴りなど)を抱えています。 再生医療にて、中枢神経に治療を施すことは、現時点で、可能でしょうか? |
掲載日 | 2019年05月14日 |
回 答 | 中枢神経系の疾患に対する再生医療では、現在、脳梗塞や脳外傷、脊髄損傷やパーキンソン病などが主な対象疾患になっていますが、アルツハイマー病などの認知障害や、自閉症、うつ病などを含む精神神経疾患も治療対象になりうると考えられています。この分野は日本ではあまり注目されていないかもしれませんが、欧米ではよりかなり重要視されていて、再生医療の手法(疾患特異的iPS細胞など)を使った創薬の研究に加えて、遺伝子編集技術を使った細胞療法なども視野に、研究が行われています。英語の論文ですが、レビューを1編挙げておきます(Soliman MA, et al. Pluripotent stem cells in neuropsychiatric disorders. Molecular Psychiatry 22: 1241–1249 (2017)) |