項 目 | 内 容 |
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専門分野 | その他 |
質問タイトル | 睾丸再生は可能ですか |
質問内容 |
女性ホルモン剤を服用し、一部性機能を損傷しました。なんとかして治したのですが、京都大学の篠山教授が一部睾丸再生を成功したという記事をここで見つけました。現在どの程度再生可能でしょうか? |
掲載日 | 2018年06月11日 |
回 答 |
篠原教授の研究室では、精子幹細胞の研究を行っており、マウスの精巣からES細胞によく似たGS(germline stem)細胞を発見しました。この細胞は、ES細胞と同様に、ほぼ無限に増殖し、体の色々な細胞に分化する多能性を有しますが、一方で、精子を作る能力も温存していて、精子を作れなくした精巣に移植すると、この細胞に由来する子孫を作る事ができる精子ができます。ということで、マウスのレベルであれば、このような細胞を用いて精子を作る機能を再生する事が可能になっています。 一方、同じく京都大学の斎藤通紀教授らのグループでは、ES細胞やiPS細胞から精子や卵子の元となる始原生殖細胞を誘導することに成功し、さらに、子孫を残せる精子や卵子を試験管内で作ることも可能になっています。また、この細胞は精巣に移植すると精子を作ることも可能です。 ただし、これらの研究はマウスが中心で、一部ヒトと同じ霊長類に属するカニクイザルでも行われていますが、ヒトでの研究は緒に就いたところです。我が国では、ヒトの細胞を用いて精子や卵子を作る研究を行うことは認められていますが、これらを使ってヒト胚を作ることは今のところ認められていません。 篠原研究室のリンク>http://www2.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/~molgen/index.html |
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