項 目 | 内 容 |
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専門分野 | 脳・神経・脊髄 |
質問タイトル | 間葉系幹細胞が脳室周囲白室軟化症に有効? |
質問内容 |
もう1つ質問です。 臍帯由来間葉系幹細胞がPVLの治療に効くかも…というような報告書をみました。 どこまで進んでいるのでしょうか? |
掲載日 | 2019年03月19日 |
回 答 | 高知大学医学部小児思春期医学講座では、「小児脳性麻痺など脳障害に対する自家臍帯血単核球細胞輸血」 -細胞バンクで保管されている自家臍帯血単核球細胞を用いた輸血の安全性研究-が行われています(2018年4月18日患者募集終了)。また、大阪市立大学医学研究科小児医学分野では、新生児低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療の第I相試験が終了し、第II相試験開始のための準備をすることになったとのことです(2018年2月23日発表(URL: https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/pdfs/press_180223.pdf)。 患児の経過はいずれも良好のようですので、安全性は大丈夫ではないかと思われます。有効性については、長期的な観察が必要と思われますが、米国デューク大学で行われた類似の治療の第II相試験の結果では(2017年10月28日論文発表)、脳性まひ児の運動機能および脳神経回路を改善することが示唆されたとしています(株式会社ステムセル研究所のHP, URL: https://www.stemcell.co.jp/wp-content/uploads/2017/11/臍帯血情報Vol92_01.pdf)。 今のところ一部の施設で行われている状態ですが、有効性が確認されてくれば次第に広く行われるようになるのではないかと思われます。 |
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