NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室

No.685 臨床的脳死について

項 目

内 容

専門分野脳・神経・脊髄
質問タイトル臨床的脳死について
質問内容

私の息子は10月にシャント不全により臨床的には脳死と判定されました。

先月から私が声をかけると身体をくねらせたり触ってもいないのに勝手に動いたりしますが自発呼吸はありません。ただ脊髄反射だけでは説明出来ないこともあり、医師は恐らく少し残っている部分があるのだろうということでした。今後少しでも機能している脳があり、再生医療の研究がもっと進めば助けることが出来るようになりますか?

掲載日2020年01月24日
回 答

脳の損傷で麻痺が残るような患者さんに対する再生医療は色々な施設で試みられていいますが、このご相談のような重症の患者さんに対して行われている再生医療は今の所無いと思います。ただ、再生医療は、失われた形態や機能を再び作り出すことによって病気や怪我を治すことですから、少しでも残っている脳があれば、失われた部分の形態や機能を再生することで、今の状態を少しでも改善することは可能になると思います。現状では治療は難しいと思いますが、希望を持って治療・介護に当たっていただきたいと思います。