項 目 | 内 容 |
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専門分野 | 脳・神経・脊髄 |
質問タイトル | Muse(ミューズ)細胞による脳性まひ治療 |
質問内容 |
名古屋大医学部付属病院がMuse(ミューズ)細胞を使った脳性まひ新生児への臨床試験(治験)を2020年2月下旬から始め、2023年には別の有効性の試験を行い、2030年ごろまでには実用化を目指すとのことですが、今後の治療対象者の年齢に関する情報(例えば実用化の予定は、新生児に限らず、12歳までなど)やその他関連情報がありましたら、ご提供よろしくお願いいたします。 |
掲載日 | 2020年02月19日 |
回 答 |
すみません。当相談室では、すでに公開されている情報しか紹介できませんので、その他の事項は推測でしか申し上げられません。その上で、名古屋大学でのMuse細胞を用いた新生児低酸素虚血性脳症の治験について以下に述べます。 いくつかの報道等をまとめますと、今回の治験は、低体温療法を行った生後5〜14日の新生児が対象となるそうです。今回の治験では、安全性の確認が主体で、20分程度の点滴で投与されるそうですから、比較的少量の細胞が全身投与される様です。そして、その結果を踏まえて、2023年ごろから有効性を確認する治験を行い、2030年ごろには実用化(再生医療等製品の場合には承認・保険適応ということでしょうか)を目指すということだそうです。 適応になる年齢についての相談ですが、今回の治験は新生児のみを対象としていて、さらに低体温療法を施行という条件が付きますので、対象はかなり絞られると思います。ただ、将来、有効性が確認されれば、適応が徐々に拡大してゆく可能性もありますが、どこまで拡大するかは様々な要因が関係するので、現時点では分かりません。 なお、新生児低酸素脳症およびそれによって発生する脳性麻痺に対しては、自己臍帯血による治療も試みられており、こちらの場合、米国ではかなりの時間が経過した場合(10歳ぐらいまで)にも実施されている様ですが、効果のほどは症例により様々な様です。 |
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