項 目 | 内 容 |
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専門分野 | 脳・神経・脊髄 |
質問タイトル | 腕の移植について |
質問内容 |
重度の神経損傷でこれ以上の回復が見込めないと言われました。 左腕と左手が全く動きません。末梢神経は正中神経と尺骨神経が引き延ばされて、橈骨神経は縫合。筋皮神経は断裂がしていたがどこにも見当たらなかったため縫合不可能でした。 腕はついていますが、腕の移植をアメリカのジョンズホプキンス大学病院でやろうと考えています。 また大学病院の手術で人工血管を埋めました。 もし、腕を残すために人口血管を埋めたのに腕を一回切断してドナーから移植するのはお医者さんから見て合理的ではないでしょうか? やはりできないと言われますでしょうか… 治したいという強い意思があるということをアメリカの先生に言っても難しいでしょうか。 回答よろしくお願いします。 |
掲載日 | 2023年03月07日 |
回 答 |
腕の移植を考えておられるようですが、日本では相当難しいですが(我が国では直接命に関わる臓器で脳死が認められ、移植が行われているが、他の部分ではおそらく困難で有る。)、海外では結構行われているようです。ただし、お金(一般に日本の健康保険は使えませんので、全額自費になります)がかかりますから、よく考えてからにしてください。 神経を繋ぐことは直接吻合すればつながりますし、間に人工神経(我が国ではナーブリッジと言うものがあります)などの人工物を挟んでも繋がります。ナーブリッジ(あるいは同様の神経を伸ばす装置)を使えば、神経を接合するだけでなく、神経の延長も行うことができます。ただし、筋皮神経のように吻合すべき相方がなければ吻合・再生ができませんから、残念ながらどうしようもありません。 それと、神経の再生には日にちがかかります。神経の再生速度は一日に1mmと言う文献もあるようで、一朝一夕にはいきません。長いこと装具をつけていたが、何年か経ったら元のように動き出したと言う話も聞きます。担当する医療関係者とよく相談の上で決めていただきたいと思います。 |
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