再生医療相談室

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No.789 再生医療はいつから?

項 目

内 容

専門分野腎臓
質問タイトル再生医療はいつから?
質問内容

私は現在人工透析をしています。週に3日1日4時間〜5時間…終わると身体がすごく疲れます。生活も一変しました!旅行や遊びにも行く元気がなくなり全てが透析を中心に生活してます!正直日本の医療って世界一だと思ってました…透析しなくても治してくれると信じてました…結果は逆でした!腎臓内科を受診したら透析に勧める話しばかりで!最初は辛くないとか普通だとか…いい話しばかりで結局は病院の金儲けの為の道具にされました。

後悔です!最も色々と調べてやるべきでした…医師のいいなりにしたものだから結果は最悪です!後悔です。何とか治したい透析から離脱したいとネットの記事を見てるとMUSE細胞が身体に負担なく最も効果がありそうな期待感が生まれました!1日でも早く実践してもらいたい治せない医療から治せる医療に変わらないと!人口が減る中一人一人の労働や税金が貴重なものになります!医療ビジネスばかりでは日本が持たないです!

是非研究を続けて早い臨床をして34万人の人間が障害年金から脱退して国の為に生活できる日を実現してほしいです!

掲載日2023年06月06日
回 答

透析で辛い思いをしていることに対して、謹んでお見舞い申しあげます。ただ、透析が治療手段になる前の昔の人は、全て腎障害で死んでしまった訳で、病気が原因で死ななくなっているのは事実かと思います。そのような状況を勘案して、一生懸命頑張っていただきたいと存じます。そんな中で、再生医療に望みを繋いでいる姿は大変ありがたく、心を打つものがあります。ただ、複雑な腎臓の機能を作ることは容易でなく、苦労しているのが現状です。実際に尿を作るのは大変なことで、実際の腎臓では、血液を濾しとって、尿細管で血中の成分を吸収・分泌して作成されていますが、吸収・分泌の過程で色々なホルモンやサイトカインの調節を受けています。

MUZE細胞の開発は中止されています(詳細は777の文や再生医療情報・拾い出しの項にある「ミュース細胞の開発中止」などをご覧ください)。ただ、ミューズ細胞が発明者の元に帰ってくれば(発明の特許は三菱ケミカルグループが持っているはずですが、それを発明者が自由に使えるようになれば)、腎不全にも使えるようになるかもしれませんので、中止は良いことの可能性があります(発明者が自由に使えるとの前提条件が満たされればその可能性が出てくるとお考えください。この辺りは、「適応症」の話と再生医療の分野で広く行われている「自由診療」の話とも関係しますのでご注意ください。)。

日本全国では、35万人の人が透析を受けていますが(質問では34万人と書いてありますが、もう少し増えていると思います)、その人達の多くが糖尿病から透析に移行しています(最近の統計では4割以上が糖尿病性腎症)。糖尿病を減らすのも透析患者を減らすのに良い方法だと思って色々と研究している研究者がこの回答を担当しました。