組織情報
ご挨拶
再生医療推進センターが、いよいよNPO法人としての本格的な活動を開始する事になりました。 2001年5月に日本再生医療学会が発足し、2002年4月に第一回学会総会を京都で開催させていただき、予想をはるかに越える多数の方々のご参加を頂きました。今後のわが国における再生医療の進歩、発展を期する上において、学会が果たす役割は極めて重要であるのは言うまでもありません。再生医療が画期的な治療として患者さんに受け入れられ、社会に貢献できるようになるためには、科学としての再生医療研究の進歩と、研究成果に対する実用化の促進という二つの要素があります。学会の性格上、後者の”実用化の促進”に関しては、学会としてその活動を行うには大きな制約があります。学会としての制約があり、物理的にも限界のある事業活動、すなわち、一般の方々や企業の方々に対する啓発活動や、情報提供活動、臨床応用や実用化に対する支援活動、及び、再生医療の普及に関する活動、これらの種々の事業活動を可能にするために、学会からは独立した組織であるNPO法人再生医療推進センターを設立いたしました。日本再生医療学会はこの事業活動を支援しつつ、NPO法人と緊密な連携を行っていくことになっています。再生医療推進センターは、機動性を持ち、かつ意志決定がスムーズにおこなえるフラットな組織にするために、学会からの独立性が要求されます。また、患者さんや社会に貢献するという本来の主旨を実践するためにも非営利活動である事が必要です。以上の理由により、再生医療推進センターは非営利団体で、しかも法人格を有するNPO法人として機能するのが理想的であるということになり、NPO法人として認可申請を行い認証を受けました。 NPO法人活動を開始するための準備も終わり、ようやくスタート地点に立つ事ができました。日本再生医療学会会則に記されているように、学会法人会員の会費の半額がNPO法人の活動運営資金に充当される事になっていますので、これを唯一の元手として活動の準備を進めさせていただきました。実際には学会の先生方や、NPO法人の理念に賛同を示していただいている多くの方々に、ボランティアーとしての無償の協力をいただいております。NPO法人が立ち上がったばかりということもありますが、乏しい活動資金のなかでなんとか準備を進めることができましたのも、多くの方々のご協力のお陰です。たとえば事務所にしましても、とても家賃を払える状況にはありませんでしたが、NPO法人の理念に共鳴していただいた先輩の先生の御厚志により、無料のご提供をいただきました。再生医療推進センターのホームページも立ち上がり、NPO法人活動を始める手筈が整いました。事業活動が開始され、本格的に進行して軌道に乗りますと、各種団体・個人からの寄付と、NPO法人の事業活動に伴う収益が、NPO法人の主な活動運営資金になります。会計上の利益はすべて、再生医療の発展のための事業活動、社会活動、公共活動に充てられます。NPO法人は幅広く一般市民の方々に開かれているものであります。私たちの方からも、できるだけ積極的に少しでも幅広く一般の市民の方々に受け入れられるように努めていく必要があります。情報開示(open)が原則でありますから、収支決算に関してももちろん一般の市民の方々が閲覧できる様になっています。私たちは、”open ”に加えて、”clear ” と ”fair ”という概念を絶えず念頭において、NPO法人活動に邁進していきたいと思います。 本NPO法人が、一般の方々や、官界、産業界に対する精力的な啓発活動を行う事により、再生医療に関する正しい理解が得られること、再生医療の進歩、日本から発信できるような画期的な再生医療の開発、及びその実用化に寄与する事により、少しでも多くの患者さんにとって福音となること、さらに、再生医療の実用化と普及を推し進める事により、医療産業を始めとするバイオ産業の活性化や新しい雇用の創出を通じて社会に貢献できることを祈りつつ、NPO法人としての着実な歩みをめざしていく所存です。皆様方の暖かい御理解と御支援のほどを、なにとぞよろしくお願い申し上げます。 NPO法人再生医療推進センター理事長 井上一知 | ||||||||
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