NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.549


専門分野:脳

Q: 再生医療の美容整形への応用について

はじめまして。ご質問致します。宜しくお願いします。息子(14歳)は1年8か月前に交通事故に遭い、遷延性意識障害に陥っています。びまん性軸索損傷で、特に中脳〜橋、小脳に損傷を受けてしまいました。そして、医師からは動眼神経が切断していると聞いています。現在は、意識障害と言われながらも、こちらの言う事は理解しているように感じます。若いので少しでも回復させてやりたいのです。どうかアドバイスを宜しくお願いします。

掲載日: 2015.1.06

A:

息子さんのお世話を毎日大変な思いでなさっているのだと思います。心からお見舞い申し上げます。
「アドバイス」というような事を申し上げる立場ではありませんが、現在の再生医療では以下のようなことが行われています。
1. 末梢神経は再生します。末梢神経が切れて、それが支配している領域に運動や知覚の麻痺が起こっている場合、切れた断端同士をいわゆる人工神経で繋いであげると、神経の線維が繋がって麻痺が治ってくることが多くの症例で示されています。動眼神経も脳から出ている末梢神経ですから、原理的には同じようは方法で繋ぐことが可能かもしれません。ただ、切れた断端を手術的に繋ぐ事が必要ですので、現実的にそのような手術が可能かどうかはケースバイケースだと思われます。
2. 中枢神経(脳や脊髄)の再生医療も研究され、少なくとも動物実験ではかなり有望な結果が得られるようになっています。他のご相談にも多いのですが、脳梗塞や脳出血などで壊れた脳神経細胞を慢性期に(発症から時間が経ってから)治療する試みも研究されています。このような研究が進んで、有効性と安全性が確立されれば、各種の脳疾患にも応用が広がることが期待されます。
14才とまだお若い息子さんですから、少しでも良い状態を維持されて、新しい治療法の開発をお待ち頂くのが宜しいかと存じます。
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