NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.610


専門分野:脳・神経・脊髄

脳出血後遺症患者

私は70歳の脳出血後遺症患者です。サンバイオ社の再生細胞薬SB633についてお聞きします。昨年8月の毎日新聞記事による」と、「東京大学で外傷性脳損傷に対する治験が昨年秋にも行われるとのことでしたが、治験の成績、およびそれを受けての新薬承認の申請の見通しについて情報がありましたらお教えください。また、この記事によると、「薬剤の投与は頭蓋骨に1円玉ぐらいの穴を開けて直接投与する」とありましたが、静脈点滴、というネット記事を見た記憶があります。どちらが正しいのでしょうか?


掲載日: 2018.01.25

A:

  新聞等の報道やサンバイオ社の発表した資料を見る限りでは、かなり慢性期の外傷性脳損傷の患者さんの脳に間葉系幹細胞を直接投与する治療法のようです。「治験の成績、およびそれを受けての新薬承認の申請の見通しについての情報」は、今のところ得る事は困難と思います。一般に、実施中の治験の成績は、治験が終了して評価が完了した後でまとめて公開されるもので、しっかりした治験であれば、途中で「良さそう」とか、「難しそう」などという非公式な情報が漏れてくることはありません。ただ、米国でも類似の治験が行われているようで、過去の治療成績からみて、それなりの効果が見込めると期待されているのではないかと思われます。


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