専門分野: その他
Q: 再生医療の倫理的問題について
はじめまして。17歳の高校生です。今看護学科への進学を希望しており受験勉強の一つとして再生医療についての小論文を書いておこうと思い、その資料を集めています。今の再生医療はいずれクローン人間にも発展して行くものだと思います。このときに人権などの問題が出てくると思いますが、今の日本の法律はどこまで許されているのでしょうか。 またこのように医療が進歩していく中で病気であることや障害への偏見、一種の優生学のようなものも絡んでくると思います。このような状況下において医療を提供していく側(臨床の)に求められていることは何だとお考えでしょうか。参考程度で良いのでお聞かせください。お願いします。
掲載日: 2006.8.30
A:
難しい問題で、この限られたスペースではとても書ききれません。また、日本においてはとても微妙な問題で、一研究者からお答えするのも困難です。クローン胚の取り扱いに関する討議は「総合科学技術会議生命倫理専門調査会」の討議内容がホームページhttp://www.op.cao.go.jp/cstp/tyousakai/life/lmain.html に詳しく書かれていますので、ご参考になさってください。また、「このように医療が進歩していく中で病気であることや障害への偏見、一種の優生学のようなものも絡んでくると思います。このような状況下において医療を提供していく側(臨床の)に求められていること」についてですが、基本的には、「今困っているひとを助ける」というスタンスが一番大事なのではないでしょうか?学問的な功名心だけで研究をしていると、必ず新たな問題が生じてくるでしょう。個人的にはそう思っています。(事務局長)
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