専門分野: 骨・軟骨
Q: 軟骨の再生の臨床の現状
軟骨の再生は高齢者では成績がよくありません。細胞が思うように増えないからということと、多くの場合単純に軟骨の摩耗のみでは語れないほど変形が進行している場合が多いからです。従って現時点では変形の高度な患者さんに対しては人工関節以上の成績を得ることは困難です。 手指の再生は現状では困難です。小さい中に多くの構造物があり、知覚と運動を再生しないと指として機能しないからで、これを人工的に作り上げることは不可能です。但し、自分の足指を用いて再建をすることは可能です。
掲載日: 2005.6.13
A:
実際に軟骨の再生医療に携わっておられる先生から、以上のようなメールをいただきました。事務局一同心から感謝申し上げます。われわれに入ってくる情報のほとんどは文字化されたものとならざるをえません。文字化されたものと実際の現場の状況とに若干の違いがあることは、われわれ研究者は誰でも少なからず経験しております。今後も実際の現場に携わっておられる先生方からの投稿をお待ちしております。よろしくお願いいたします。
|