NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.51


専門分野: その他

Q: 筋肉、神経の再生について

 3年前に知り合いが交通事故にあい、その時の事故で左の二の腕の筋肉と神経を切り、今では切った所より下の感覚は無く障害が残ってしまいました。動かす事はもう無理だと言われていたのが1年ごとに方が動くようになり肘も動かす事が出来るようにはなったのですが、手首から下を動かす事が出来ません。3年も右腕だけで生活をしているので左腕との筋肉の差があり、コンプレックスになっていて夏場などの人前に出る時は三角巾をつけています。腕の筋肉と神経を再生医療で治す事は出来ないのでしょうか?

掲載日: 2005.6.14

A:

 神経は昔は再生しない臓器の代表的なものといわれてきましたが、現在では人工神経と呼ばれる生体吸収性(いずれ吸収されなくなってしまう)材料のチューブやそのチューブと細胞を組み合わせたものが研究されています。実際に動物実験でもかなりの成果が現れているようです。まだ、臨床に応用されたという報告は届いていませんが、かなり近くまで来ていると思われます。ただし、一旦萎縮した筋肉がどれだけ回復するかは、大きな問題ですし、神経と筋肉を同時に移植することは、現在ではかなり難しいと考えます。
NPO会員様募集中
再生医療相談室トップに戻ります
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright (C) NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.