専門分野: 脳・神経・脊髄
Q: 運動ニューロン疾患
私の父が4年前に突然左手の指が動かなくなり検査したところ運動ニューロン疾患と告知されました。何か良いアドバイス、情報などありましたらよろしくお願いします。
掲載日: 2006.8.30
A:
わざわざアメリカで難病について研究している方から、私達のサイトを聞いてお問い合わせをいただき、ありがとうございます。 4年前に突然動かなくなったご尊父の左手の指が、2年前ぐらいから動くようになられたとのことですが、これは本当に素晴らしいこととお喜び申し上げます。現在、ご尊父の親指の下あたりの筋肉が痩せてきて、ピクつきもめだつとのことですが、とにかく、お近くの病院へご尊父をお連れして診ていただくことをお勧めいたします。ご症状から判断して、神経内科を受診されるのがよいかと存じます。パーキンソン病かどうかについてただ心配されるよりも、まず、神経内科を受診してパーキンソン病かどうかについて診断していただくことが大切です。同時に、運動ニューロン疾患とはどういう病気なのか、今後、どうすれば良いのか、等ということについて率直に先生からお話を聞いて理解する事が大切です。まず、そこからは始められることをお勧めいたします。 パーキンソン病に関しましては、最近治療法も進歩し、いろいろな治療が試みられつつあります。新しい治療法である再生医療の治療開発研究もかなり進んできています。パーキンソン病に対する再生医療はまだ臨床応用に至っていませんが、そう遠くない将来には、画期的な治療法が開発される可能性があります。 いずれにしましても、お気持ちはわかりますが、いろいろとご心配されるよりも、まず、神経内科を受診してご相談していただければと存じます。
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