専門分野: その他
Q: 足の指の奇形
足の薬指が5歳位から成長しない。小指の方がはるかに長く中指と小指の間にのっかているかんじ。小学校の頃はあまり気にならなかったけど、中学校のとき体育館で裸足で授業を受けるのが、とても嫌だった。母が心配して病院に行こうって言ってくれたけど、怖くて行けなかった。言ったとしても昭和30年代の話だからおそらく治療法はなかったと思う。でもなんとかしたい。
掲載日: 2006.7.1
A:
指の変形や欠損に対する治療で実際に行われているのは、整形外科や形成外科で特に「手の外科」を得意とする医師が担当しています。骨を延長することで短い指を伸ばしたり、顕微鏡下に血管を吻合するなどして自分の足のユビを切り取って手に移したりすることが可能です。日本では行われていませんが、極端な例として、事故で腕を切断された患者さんに、亡くなった方から提供していただいた腕を移植するというような四肢移植も外国で行われています。 一般的に、整形外科では指の機能性(つまむ、握るなどの働き)を追求し、形成外科では整容的な面を大切にする傾向がありますので、症状やご希望に合わせて受診する診療科を考慮されるのが良いかもしれません。いずれにしても、信頼できる手の外科医を見つけて、治療の必要性や可能性のある治療法の得失などについて十分相談していただくことをお勧めします。
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