専門分野: 糖尿
Q: 糖尿病による切断
恐れ入ります。糖尿病による切断が再生医療により回避できるという事を聞いたのですが日本医科大学付属病院では80歳という年齢制限があるそうですが、同じように糖尿病などによる手や足の切断を回避できる再生医療に取り組んでいらっしゃる病院は日本にあるのでしょうか?また年齢制限はやはりあるのでしょうか?
掲載日: 2008.2.29
A:
回答1 さて、糖尿病性壊疽の再生医療に取り組んでいる施設は他にもあると思いますが、いずれも研究段階ですので、ちゃんとした施設で治験として実施している場合には、対象となる患者さんの選択基準は、施設の倫理委員会の承認を受けて、それなりに設定されていると思います。現状では、そのような基準の詳細は各施設に尋ねてみないと分かりません。今までの相談に実施施設や対象となる条件に関するものが多かったことを考えると、私どものNPOホームページでこのような治験の実施状況や対象となる患者さんの選択基準をまとめて公開できればと思いますが、現在はそのような情報は当NPOでは把握していません。どうもすみません。 回答2 追加の回答 たいへん回答が遅れましたこと、お詫びいたします。 複数の専門家に伺っておりました。 まず、日本医科大学付属病院がおこなっている治療法は、「治療抵抗性末梢動脈疾患(PAD),膠原病・アレルギー疾患に対する自己骨髄幹細胞筋肉内投与による血管新生療法」と呼ばれている治療法で、全国15施設で先進医療の承認を受けています。 しかし、いずれも79歳までという年齢制限があります。この治療法に限らず、厚生労働省から認可を受ける先端医療には、年齢などはっきりとした制限が加えられています。 効果を厳密に評価する必要があるからです。したがって、ご希望にそえることは難しいと考えられます。 一方、「治療抵抗性末梢動脈疾患(PAD),膠原病・アレルギー疾患に対する自己骨髄幹細胞筋肉内投与による血管新生療法」以外にも、日本医科大学付属病院では 「DDS(Drug Delivery System)徐放化増殖因子ハイドロゲルによる血管新生療法」という治療もおこなわれています。 これには年齢制限はないようです。 しかし、臨床研究としておこなわれているもので、自己骨髄幹細胞血管新生療法における,マゴットセラピー,高気圧酸素療法(HBO)などの付加治療は、一切できません。 したがって、効果は少し劣るかもしれないとのことです。 一度受診されてはいかがでしょうか。
|