NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.412


専門分野: その他

Q: 原発性胆汁性肝硬変の最新治療

 3年前に原発性胆汁性肝硬変と診断され、現在は肝硬変でレベル4とのことです。ウルソ、強ミノといった治療を行っています。
食道静脈瘤の治療を行いますが、このペースでいきますとこの先が不安です。昨年は3年から5年で肝移植が必要になると言われました。ただ、移植してもらえる相手が一人いますが、体調が思わしくなく、ここ20年以上病院にかかっています。
最近は漢方や温泉治療等も考えますが、出来れば最新治療の可能性にかけたいと思うのです。例えば、札幌医科大の肝硬変の新薬や山口大学のABMI療法(これは昨年、治療を申し込みましたが、基準を満たしていないとのことで、治療は受けられませんでした。)、あるいは私の知らない最新治療法等があるかもしれませんが、これらが実用化するまで余命があるのか不安です。実験段階でかまいませので、どこかで最新治療を受けることはできないでしょうか?

掲載日: 2010.3.7

A:

 肝硬変の再生医療についてのご相談です。
肝硬変の治療に骨髄細胞を用いる方法は、山口大学のABMI療法が代表的です。このような方法は、最近では日本だけではなく世界各地で試されており、良い結果が蓄積されて来ているようですので、適応も次第に拡大される可能性があると思います。これからも、治療法の進歩は続きますので、過度に悲観される必要はないのではないかと思います。
なお、肝臓移植については、生体肝移植だけではなく、脳死肝移植という方法もあります。今年7月から改正臓器移植法が施行され、臓器を提供していただける可能性が少しでも高くなるのではないかと期待されます。
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