NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.435


専門分野: 眼

Q: 中心性漿液性網脈絡膜炎 発病、完治(医学的)後の視力回復について

 網膜再生医療に付いて御相談します。
以前右目に中心性漿液性網脈絡膜炎を患い、今度は左目に同じ病気を患いました。病気はレーザー治療により、水が引き完治したとお医者様はおしゃいます。
しかし、視力は回復せず、視力は、右目0.02、左目0.2です。
「網膜のダメージの影響で視力は回復しない」と言われましたが、この様な場合の網膜を再生する医療は研究されていますか。
また、研究されている場合、実用化までどれぐらいの期間が掛かりそうですか。
宜しくお願いします。

掲載日: 2010.9.8

A:

 他の臓器同様、網膜の再生医療も研究されています。例えば我が国では、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング社と独立行政法人理化学研究所(網膜再生医療研究チーム、チームリーダー 高橋政代先生)が加齢黄斑変成症の治療を目指した網膜色素上皮細胞をヒトiPS細胞から作る共同研究を実施中です。ただし、網膜は複雑な構造をもち、脳に繋がる中枢神経組織なので、網膜再生医療の実用化は、すでに実用化が進んでいる表皮のような訳にはいきません。実用化までの期間は予想困難ですが、期待もこめてあえて言うならば、5年もすれば一部の病気は治療できるようになっているのではないでしょうか。
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