専門分野: 心臓・血管
Q: 狭心症で心筋梗塞、またステントに血栓が詰り2度目の心筋梗塞に
狭心症で心筋が壊死をして、ステントを入れています。去年の夏にステントに血栓が詰り、2度目の心筋梗塞を起こしました。そのために、心臓のダメージがあり、うっ血性心不全になっています。また、最近不整脈も少しあるとのことで、投薬による治療をしております。通院している病院の主治医は、自分のいる病院でできる、ペースメーカーと再生医療と選択しとして言われました。私自身、再生医療を受けたいと思っています。少し歩いてもゼイゼイとなり、浮腫んでくる身体の治療したいです。京都で診て頂け、治療して頂けるところと、先生を教えて下さい。お願いします。
掲載日: 2011.12.31
A:
心筋梗塞後の心機能改善を目指した再生医療としては、心筋や骨格筋を培養したもので直接心筋機能の向上をめざすものや、骨髄由来細胞やbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)などの増殖因子を用いて、血管や心筋の新生をめざすもの、あるいはこれらを併用するものなどが治験や臨床研究として行われています。京都では、京都府立医科大学の松原弘明教授らのグループによる心筋幹細胞やbFGFを用いた臨床研究が行われています(ホームページ: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/med2/staff.html)。このほかに関西圏では、大阪大学や国立循環器病センターでも心臓の再生医療に取り組んでいます。 近年では、各種の再生医療が臨床応用段階に入っているほか、埋め込み型の補助人工心臓も実用化され、治療の選択肢が相当広がっています。信頼できる医師と十分ご相談の上、納得できる医療を受けていただきたいと思います。
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