NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.569


専門分野:脳・神経・脊髄

脳出血の再生医療

以前脳出血の再生医療について質問した者ですがここの所再生医療新法などや薬事法の改訂などで明るい兆しが見えて来ましたが脳卒中関係は札幌医科大学やニプロ、英リニューロンやサンバイオなどが次々に、日本に進出してるみたいですがすべて脳梗塞を対象にしており、脳出血の患者は置き去りにされてるような気がするんですが、これらの治療は脳出血の後遺症にも応用されるんでしょうか?

掲載日: 2015.8.07

A:

脳梗塞と脳出血は脳細胞が破壊される最初の原因が異なりますので、動物実験のレベルで病気を作って治療実験を行う場合は、両者は全く違った実験になります。従って、この段階では脳梗塞に対する治療法が研究されやすいという背景はあるかもしれません。しかし、脳細胞やその間を繋ぐ回路が破壊された結果として麻痺などの後遺症が残るという慢性期の病態は、最終的には脳梗塞でも脳出血でも大きな違いは無いものと考えられます。脳梗塞の治療研究で失われた脳細胞を再生されて病気を治すという再生医療が実用化されれば、脳出血を含むその他の疾患に応用されることが期待されます。以前のご相談に対する回答(文番号547など)もご参照ください。
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