項 目 | 内 容 |
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専門分野 | 脳・神経・脊髄 |
質問タイトル | 急性脳症 |
質問内容 |
私の娘は9ヶ月の頃急性脳症により四肢全廃となりました。 健常者の1/5まで萎縮してしまった娘の脳は見るに堪えませんでした。 幸い、脳幹はダメージないようで、当初は経管栄養でしたが口から食事を取れるようになりました。 お医者様からは、小児の場合生き残った脳細胞が別の部分をフォローする働きを持っている。徐々に出来る様になることがあるかもしれない。諦めずリハビリを続けましょう、とのことで週2回リハビリを受けています。 親としては、脳細胞は医学が進展すれば今後治療可能なのか。まだ試していない、でき得る望みはないのかと考えます。他の質問者様の回答も拝見しましたが、今後の希望を持つためにも私個人への率直なご意見を頂きたいです。 |
掲載日 | 2020年08月27日 |
回 答 |
人間、特に子供の脳の可塑性(ネットワークを繋ぎ直すなどして神経回路を作り変える働き)には驚くべきものがあります。「当初は経管栄養でしたが口から食事を取れるようになりました。」というのもその表れで、お年寄りの場合ではなかなか難しいかもしれません。何かができるようになるだけではなくて、愛情とか、善意とか、気持ちの面でもどんどん発達してゆくのが子供の成長です。周りの人々が愛情を持って接してあげることも大事かと思います。 再生医療で、今まで有効な治療法が無かった色々な病気が一定程度治るような研究が世界中で行われています。特に中枢神経の病気はかなり多く、ほとんど有効な治療法が無かった分野ですから、現在試みられているものの他に、色々な治療法がこれからも出てくることが期待されます。 再生医療だけでなく、リハビリや検査機器など、色々な分野でも医療の技術は進歩しています。おそらく、娘さんは、将来このような進んだ医療によって、今までの人とは違う、より良い環境で生活できるようになるでしょう。 将来に希望を持って、より良い医療が受けられることを願っております。 |
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