NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.616


専門分野:脳・神経・脊髄

乳児期による急性脳炎

息子が9ヶ月(平成28年9月3日)に急性脳炎を発症しました。現在は感染した脳の部分?は脱落し萎縮が広範囲にみられます。 1歳半になりましたが、座る、立つ等は一切出来ません。幸い自発呼吸、嚥下には問題ありませんでした。リハビリや療育を行っていますが、細胞薬があれば回復する可能性はありますか?治験が始まれば対象になる可能性はありますか? 回答よろしくお願い致します。


掲載日: 2018.03.24

A:

 脳炎後の障害で大変なご様子、心よりお見舞い申し上げます。
 残念ながら、現状では神経再生などの治療法は確立されていません。また、近い将来に細胞を使った治療法が確立される可能性も低いのではないかと思います。ただ、まだ若いですから、残った脳細胞のネットワークを最大限発達させるようなリハビリを続けられることで、今できないことが将来できるようになる可能性は十分に残っていると思います。最近のリハビリでは、脳細胞の再生やネットワークの再構築を視野に入れた方法が色々と試みられるようになっています。担当の医師や理学療法の担当者などとよく相談されて、最善の治療を行っていたくよう希望します。


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