専門分野: その他
Q: 胎児細胞利用について
再生医療の考え方を使ってパーキンソン病などの治療をしようとする場合、中絶胎児細胞を利用することがございます。 このような場合、胎児細胞を利用するということに関して倫理的な問題が生じます。賛否両論があると考えられますが、それぞれの意見を論文や書籍としてまとめているものはないでしょうか。 和書、雑誌、洋書など何でも構いませんので教えていただければと存じます。(できれば日本語が多い方がよいのですが)どういう根拠で胎児細胞を利用することに関して賛成しているのか、または反対しているのかを詳しく知りたいのです。また、外国の胎児細胞利用に関する考え方や対処の仕方についても知りたく思います。
掲載日: 2006.8.8
A:
生命倫理の専門家の先生にお伺いして御教えいただいた情報をご提供いたします。 御指摘の通り、この事柄のみについての体系書はないようです。 比較的御要望に添う書籍としては、 1、『脳のなかの倫理ー脳倫理学序説』 マイケル・S・ガザニガ著紀伊國屋書店ISBN4-314-00999-3¥1800-2006年2月発行(著者は米国大統領生命倫理評議会委員)。 2、次いで、『生命倫理は人を幸せにするかー蝕まれる人間の未来』レオン・R・ カス著 日本教文社ISBN4-531-08145-5 ¥2476-2005年4月発行 (著者も同委員会委員)。 3、両者か務めている米国大統領生命倫理評議会報告書として、「治療を超えてーバイオテクノロジーと幸福の追求』ISBN4-250-20533-9青木書店¥6500-(2005年10月発行)。 なお、3冊とも胎児細胞の理由についての検討部分が含まれているとのことです。 ご参考になれば幸甚に存じます。 以上、ご報告いたします。
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