NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.351


専門分野: 脳・神経・脊髄

Q: パーキンソン病の細胞移植治療研究の現状を教えてください

 胎児黒質細胞、細胞幹細胞、ips細胞、ES細胞など細胞移植療法の現状を教えていただけませんでしょうか。
たとえば、
1)胎児黒質細胞の治療は、日本で行われていますか。行われていたら、どこで治療を受けることが可能かどうか教えてください。
2)細胞幹細胞、ips細胞、ES細胞などを使ったパーキンソン病の細胞移植治療についての研究の成果について、
a)どの研究機関で研究が進められているのか
b)治験の見通しや予定、どこで治療を受けることが可能か
教えてください。
3)岡山大学でラット由来のPC12細胞をヒトに移植する治療法の研究が大学の倫理委員会で許可される見通し(2003年現在)との報道をインターネットで読みました。
この研究は現在どうなっているのか教えてください。
4)その他、再生医療によるパーキンソン病治療の情報がありましたら、どんなことでも結構ですので教えてください。
たくさんの質問ですが、よろしくお願い申し上げます。

掲載日: 2008.8.21

A:

 パーキンソン病など中枢神経の再生医療を研究していらっしゃる第一線の研究者の方から、以下のような回答を頂きました。
1)日本では胎児黒質細胞移植は行われていません。
2)京都大学、岡山大学、慶応大学、和歌山医大、理化学研究所など数多くの施設で研究が進められています。治験の予定はまだありませんが、5〜10年以内には治験が行われる見通しです。
3)臨床応用が始まったという情報はありません。詳細は岡山大学に直接問い合わせていただいたほうがよいと思います。
4)パーキンソン病患者からiPS細胞を樹立する研究も始まっていますので、病因そのものに迫る研究も進むと思われます。
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