NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.377


専門分野: その他

Q: 指切断再接着後の壊死部分再生について

 2年前、仕事中の事故で左薬指と小指を切断しました。幸い、再接着手術は成功したのですが、指の一部が壊死してしまい、接合部から先が細くなってしまいました。接合部の傷も指の腹側から見るとかなり目立ちます。手術直後から考えるとかなり回復したようにも思うのですが、出来るだけ元に近い状態に戻したいです。身体の他の部分からの移植等は色々とリスクがあると思いますし、今の状態より尚、悪化することも考えらると思います。ですので、再生医療でどうにかなるような方法はないでしょうか?また、それに関する専門医等があれば紹介して頂きたいです。宜しくお願い致します。

掲載日: 2009.5.30

A:

 切断後に再接着した指に変形(細くなった)が生じたというご相談です。切断部の状況など色々な条件が影響しますが、切断指の再接着が必ず成功するとは限りませんので、再接着に成功されて良かったと思います。その上で、「出来るだけ元に近い状態に戻したい」と希望されるのは当然のことと思います。ご相談の文章だけからははっきりしませんが、動きや感覚のような機能ではなく、形(指の細さ)や瘢痕(接合部の傷が治ったあと)の治療を希望される場合は、整容を主眼とする形成外科の守備範囲です。脂肪注入(指に応用する事は珍しいと思いますが・・・)や瘢痕修正手術などによって形を整える(整容)ことは可能かもしれません。再接着の手術も形成外科でされていると思いますので手術を担当した医師でも良いと思いますが、一度、形成外科に相談してみられてはいかがでしょうか。
NPO会員様募集中
再生医療相談室トップに戻ります
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright (C) NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.