専門分野: 骨・軟骨
Q: 膝関節頚骨の再生
膝関節の開放骨折により、骨髄炎に感染し、頚骨が欠損し、膝が曲がらなくなってしまいました。 感染歴があるので、人口関節は入れられないと、医師に言われました。 よい、再生治療はないでしょうか?
掲載日: 2011.6.18
A:
「頚骨」は首の骨ですから、膝の骨であれば同じ読みですが「脛骨」(スネの骨)の一部が欠損しているということでしょう。関節や骨に感染が起こると簡単には治らない場合が多く、しばしば機能障害が残ります。膝関節の再生医療では、ある程度狭い範囲の関節軟骨の欠損であれば治療することができますが、広範囲に欠損している場合には治療が困難です。まして、関節そのものを再生医療で作るのは今のところ不可能です。 ただ、感染歴があっても人工関節の可能性が全く無い訳ではなく、時間をかけて感染が完全に治っていることが確認できるのであれば、その可能性もあると思われます。ただ、人工関節の置換には年齢や周囲の骨・筋肉の状況など感染以外の要因も関連してきますので、担当の医師と十分に相談してより良い治療法を選択されるようにお願い致します。
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