項 目 | 内 容 |
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専門分野 | 脳・神経・脊髄 |
質問タイトル | 交感神経の再生について |
質問内容 |
ETS手術を受けたことによる代償性発汗に悩んでいます。調べてみたところ、ナーブリッジやビタミンB12含有ナノファイバーメッシュというものが存在するようですが、これらを用いた代償性発汗の治療が行われるようになる可能性はあるのでしょうか? |
掲載日 | 2020年04月31日 |
回 答 |
ナーブリッジは切れた神経断端の間を繋いで神経線維の連続性を再生させるために使い、B12含有ナノファイバーメッシュは、連続性はあるが損傷された神経の周囲を包み込むことでB12を直接神経に作用させてこの神経の機能を改善するためのものです。いずれも末梢神経(信号を伝える神経線維の束)に使うものですから、これ自体に神経細胞を再生させる働きは期待できず、神経細胞の集まりである交感神経幹の再生を目的に使えるとは思えません。したがって、ご相談に対する回答は、残念ながら、これらを用いた代償性発汗の治療は無理であろう、ということになります。ETS(胸部交感神経遮断)手術後の代償性発汗については他にも回答がありますので参考にしていただければ幸甚です。 |
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