項 目 | 内 容 |
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専門分野 | 脳・神経・脊髄 |
質問タイトル | ミューズ細胞の将来性について |
質問内容 |
脳出血の後遺症患者です。東北大学の出澤真理教授が開発したミューズ細胞による再生医療についてのお尋ねです。 ミューズ細胞は動物実験を経て、三菱ケミカル傘下の生命科学インスティテュートが脳梗塞の治験を実施していて、その中間報告が最近発表されました。有効性、安全性ともに良好とのことで大いに期待しているのですが、治験対象が今後脳出血にまで広げられたり、脳出血にも効果が期待できる可能性はいかがでしょうか? |
掲載日 | 2020年06月19日 |
回 答 |
脳の神経細胞が損傷を受けて、その結果として各種の症状(麻痺など)が出現する、という意味では、脳梗塞も脳出血も同じことですから、Muse細胞に脳の神経細胞を再生させて、麻痺等の症状を改善させる機能があるのであれば、早晩、脳出血にも適応が拡大することが期待されます。ただ、急性期や亜急性期(今回の治験ではこの時期が対象になっています)の病態は、脳梗塞と脳出血でかなり異なる可能性がありますので、早い時期を治療の対象とする場合は、別途動物実験等で有効性を確認する必要があるかもしれません。 |
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