項 目 | 内 容 |
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専門分野 | 脳・神経・脊髄 |
質問タイトル | 動眼神経麻痺の再生医療について |
質問内容 |
2年ほど前に交通事故により硬膜外血腫となり、後遺症として動眼神経麻痺があります。事故後すぐは瞼が全く開かず、目の動きもない状態でしたが3カ月経過したころから徐々に改善はしました。しかし今も複視と瞳孔の調節ができない状態にあります。現在は事故後から続いている手と口の痺れもあり、メチコバールを服用しています。目の筋肉を動かして傾きを治す手術も受けましたが複視は残っています。今までに神経眼科、脳神経内科、眼科など可能性のある先生には相談してきましたが、今の医学では無理とのことでした。動眼神経麻痺に関する研究は今どの程度進んでいて、希望が持てる状況にあるのか教えていただけますでしょうか。また、そのような治療ができる状況になった場合、どこから情報を得ることができるのでしょうか。どうぞよろしくお願い致します。 |
掲載日 | 2020年06月26日 |
回 答 |
目を動かす神経である動眼神経は、脳神経(脳から直接出ている神経)ですが、末梢神経に属します。動眼神経麻痺を再生医療で治療した経験はおそらく世界中でもかなり珍しいのでは無いかと思います。手や口の痺れがもしも麻痺のことであれば、サンバイオの薬が適応になる可能性があります。この辺りの状況は、実際に診療している医者などに確認してください。 そのほかの可能性としては、現状では、効果のほどはやってみないと分からない状況ですし、高額な治療費を払って自由診療で行うとしても、それを受けてくれる医者はほぼ見つからない状況と思います。 再生医療で動眼神経麻痺を治療できる状況になった場合、その情報は新聞などマスコミにも報道されると思いますが、重篤で患者さんが多い病気から治療の適応が認められるのが一般的ですから、直接には命に関わらない複視や瞳孔の調節障害は、適応拡大が考えられるとしてもかなり後回しになる可能性が高いかと思います。 |
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