項 目 | 内 容 |
---|---|
専門分野 | 耳・鼻・咽頭 |
質問タイトル | アメリカの新薬fx322はスケールアウト後時間が経過しても大丈夫なのか |
質問内容 |
2020年7月にスケールアウトしました。人工内耳を病院からすすめられておりますが、コロナの中人と会わず人口内耳をするメリットよりもデメリットを多く感じています。新薬スケールアウト後時間が経っても効果はあるのでしょうか。中途喪失で遺伝検査もしましたが、今のところ原因は不明です。 |
掲載日 | 2020年11月06日 |
回 答 |
「スケールアウト」の意味が判然としませんが、補聴器のボリュームをスケールアウトするまで上げても難聴が解消しない状態、という解釈で回答いたします。FX-322の治験では、難聴の程度について、軽度から中等度の感音難聴が安定している被験者となっていますので、「スケールアウト」した患者さんは含まれない可能性があります。感音難聴は内耳の細胞が正常に機能しないことによって起こりますが、投薬によって増殖または機能が向上する様な細胞が残っていることが前提となります。したがって、高度に進行した難聴は、反応する細胞が少ないことを理由に、治験の候補者から外されたのかもしれません。人工内耳を勧められたということは、補聴器の装用効果が不十分と診断されたことになりますから、かなり高度に進行した難聴かと思われます。ただし、実際に治療を行うかどうかは担当する医師や患者さんの判断になりますから、全く可能性がないとは言えません。担当の医師とよく相談されて、良い治療法を選んでいただきたいと希望します。 なお、新型コロナですが、流石に、最近の病院では検査法などが普及して、そう簡単には感染しない状況になっていると思います。あまり恐れて受診しないのではなく、必要に応じて必要な処置を受けていただくのがよろしいかと存じます。 |
プライバシーポリシー
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright © NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.