NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.245


専門分野: その他

Q: ティッシュエンジニアリング

 再生医療とティッシュエンジニアリングは同じ意味と考えていいのでしょうか?

掲載日: 2006.8.30

A:

 ティッシュエンジニアリング(Tissue Engineering)とは、日本語では組織工学と訳されています。ティッシュエンジニアリングとは、組織を再生させたり、再生組織を作るために必要な工学的手法のことです。ティッシュエンジニアリングは3つの要素、すなわち、細胞、成長因子、そして、足場(高分子素材を組み合わせた)から成り立っています。足場の上で細胞を培養し、成長因子を付加して組織を作っていきます(再生組織を構築する)。ティッシュエンジニアリングにより創出された(作られた)再生組織を、患者さんのために実際に治療として用いるのが再生医療です。ティッシュエンジニアリングはあくまで再生組織を創出するための工学的な手法であり、医療ではありませんので、再生医療と同じ意味ではないことをわかっていただけると思います。私たちのホームページでも説明していますように、再生医療にはいろいろな治療法があります。再生組織を用いた治療法はその中でも最も重要な治療法の一つですが、この再生組織を用いた治療法の開発の核となるのがティッシュエンジニアリングです。すなわち、ティッシュエンジニアリングは、再生医療の中の一つの治療法である再生組織を用いた治療法と表裏一体の関係にあるということになります。
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