NPO法人再生医療推進センター

再生医療相談室 回答ページ No.247


専門分野: その他

Q: 再生医療と薬学について

 再生医療の分野に薬学という観点から具体的にどんなことができるのですか。

掲載日: 2006.8.30

A:

 再生医療に興味を持っていただいてありがとうございます。
薬学部に在籍中の先生方の中にも、再生医療に興味を抱いて関連研究をしておられる研究者の方々がかなりおられると思います。
当NPO法人のホームページに掲載していますように、再生医療の治療としてのアップローチには種々の方法があり、それらに対して薬学研究の関与する面にはかなり大きいものがあります。
例えば、再生因子の開発研究は再生医療にとっても最も重要な研究テーマの一つです。幹細胞の機能を高めたり、幹細胞の分化を特異的に促進させる再生因子・薬剤が開発できれば、治療に細胞を用いる必要が無くなり、患者さんにとって非常に負担の少ない治療が可能になります。組織を再生させるためには、すなわち再生組織を構築するためには、細胞を培養する過程で成長因子を賦活させる必要がありますが、特異的に作用する成長因子を開発するのも薬学的視点からの重要かつ、根本的な役割です。
再生医療の遺伝子治療や、DDS的アプローチに対して果たす役割にも大きいものがあります。
今後、再生医療研究の種々の分野に薬学的視点からの研究が導入される割合が益々増えていくと考えられ、新しい治療開発に貢献できる点が多くなっていくと思います。
苦しんでおられる患者さんのために少しでも貢献できる治療を開発しようという気持ちを持って、そして、いろいろと勉強しながら夢を持って再生医療の治療開発研究に取り組んでいただければ、私たちの喜びとするところです。
NPO会員様募集中
再生医療相談室トップに戻ります
再生医療推進センターは再生医学、再生医療の実用化を通して社会への貢献を目指す非営利活動法人です。
Copyright (C) NPO法人再生医療推進センター All rights reserved.